シニア世代の HOHO のすすめ
Q&A
Q 私はいわゆる団塊の世代です。モーレツ社員として日本の高度成長をささえてきました。定年退職が近づき、セカンドライフが心配です。
A 「さぁ、明日から自由ですよ、満員電車も仕事のノルマもありません」、と言われも躊躇します。最初の数ヶ月は趣味や旅行でのんびり暮らしていても、40年間、社会に貢献しつづけていた方には、「何か物足りない」と感じるでしょう。何か仕事を始めようかと思っても、他人に雇われることやノルマ、時間に縛られるのは勘弁してほしい。
そこでおすすめなのは、「HOHO」です。
Q どのような仕事でHOHOを始めれよいでしょう?
A 大切なことは、「自分の好きなこと」でありかつ「得意なこと」を選ぶことです。
例えば、設計CADをしたいと思っても、スキルが全くないのであれば誰も頼みません。
また、現役時代に経理マンであったとしも、ご本人が飽き飽きしている仕事なら、商売としてうまくいっても「HOHO」としては良い選択とはいえません。
Q 今もらっている年金が減額されませんか?
A 給与所得があると年金が減額されます。くわしくは給料と年金減額を参照して下さい。
年金の減額は他に雇用され賃金を受取ったときに発生します。
自営業の場合、一部の例外を除いて年金の減額はありません。
Q 赤字になりませんか?
A 「HOHO」を始めて、せっかくの退職金や貯金を取り崩したら大変です。
初度の設備投資はできるだけ抑えて、仕入れのない仕事を選ぶことです。
初度投資が殆どなく、仕入れがない仕事であれば、例え仕事の発注が無くても金銭の大きなダメージはありません。
それで自宅をオフィスとする「HOHO」なのです。
グラフィックデザイナー、設計CAD、翻訳、手芸ような自分の手作り品の販売、こういった大きな仕入れがないものが無難です。
Q どのような設備をそろえればよいでしょう。
A ダイニングテーブルや筆机を事務机とし、居間のソファーを応接とし、できるだけ出費は抑えましょう。ネットワークにつながったパソコン、FAX、電話、コピー機はそろえたいところです。
くわしくは、オフィス設備のページ。
Q 仕事の周辺業務、法務や経理、労務、情報システムをどうすればよいですか?
A 一部上場の大企業のお勤めだった方は、心配でしょう。
法務は法務部、経理は経理部、労務は総務部、情報システムは情報システム部が処理していてくれたはずです。
中小企業の場合でも、法務は弁護士や司法書士、経理は税理士や行政書士、労務は社労士や行政書士、情報システムはコンピュータベンダーに外注したり、委託契約をしていたことでしょう。
「HOHO」はそんなお金をかけるわけにはいきません。くわしくは、法務、会計ページ。
Q どのくらいもうかりますか?
A それは分かりません、すごくもうかるかも知れませんし、ちっとも利益がでないかもしれません。大きな利益を見込むのではなく、夫と妻がそれぞれ2〜3万円、夫婦で5〜6万円程度をターゲットに事業計画を立ててみてはいかがでしょうか。
あくまで「HOHO」はセカンドライフの余暇の過ごし方としてとらえ、年金にちょこっとプラスになればそれでよしとしましょう。